” 実 ” のりの秋
実りの秋 というと、秋が ”穀物や果物の収穫が多くなる季節”
であることを表す言葉ですが、
今回は、木の”実”の実りをお伝えしたいと思います。
少しずつ葉が紅く色づいてきて、秋の訪れを感じる今日この頃。
「庭木の中に小さなリンゴ?」と思ったら、
ヤブツバキの赤い実がたくさん!
この実は下の写真のようにはじけて、
シャンプーなどでお馴染みの椿油が取れる立派な種が出てきます。
はじけた後も絵になりますね。
寒椿・ヤブツバキは、冬季に大きくて美しい花を咲かせ、
常緑樹で一年中みどりが楽しめるため、庭木として非常に人気があります。
~ここで豆知識~
ツバキの花言葉は「控えめな優しさ」「誇り」などがあります。
また、花色ごとの花言葉があり、例えば赤い花は「控えめな素晴ら「謙虚な美徳」です。
これら花言葉の”控えめ”の由来は、ツバキの花に香りがないことによるそうです。
次は、マルバシャリンバイの実です。
シャリンバイの特徴は、大気汚染や暑さに強いうえ、
潮風にも強い性質を持つところです。
そのため、道路の緑地帯や公園、沿岸部の街路樹などに良く植えられます。
マルバシャリンバイは、その名の通り葉が丸く、樹高も低いため、
かわいらしい印象があり、庭木にも良く植えられています。
開花時期は5月~6月ごろで、白やうす紅色の花をたくさん咲かせます。
~ここで豆知識2~
福島県南相馬市内の海老浜には、東日本大震災の津波から奇跡的に残った
マルバシャリンバイがあります。
このマルバシャリンバイは、この地で自生しているもので、
東北地方の海岸に自生するのは極めて珍しいそうです。
『福島県指定天然記念物』にも指定されています。
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