マルバシャリンバイの花が咲きました
_ 2023.05.29 _
こんにちは、東北造園です。
マルバシャリンバイの花が咲きました。
マルバシャリンバイの花は、白色で梅の花に似ています。
マルバシャリンバイと言えば、丸っこい光沢のある深緑色の葉と秋の黒紫の実が印象的ですが、雄しべが少しピンク色で白い花びらの中でアクセントになります。小さい花がまとまって咲く様もとてもかわいらしいです。
低木なので圧迫感はないものの、花と実をたくさん付けるため存在感があります。
マルバシャリンバイ(シャリンバイ)とは?
バラ科シャリンバイ属の落葉低木で、日本、韓国原産の樹木です。
シャリンバイは大気汚染や暑さに強いうえ、潮風にも強い常緑性の花木です。海岸線などの道路の緑地帯や公園などによく植えられています。
ただし、寒さにはやや弱いです。
開 花 時 期
5~6月
枝先に、梅の花によく似た白い花をたくさんつけます。
マルバシャリンバイは、花よりも実のイメージが強いと思います。ブルーベリーに似た黒紫の実は花材にもよく用いられます。
剪 定 時 期
6月ごろ(花が散った後)
花芽は、夏から秋にかけて本年伸びた短い枝先につくので、枝を切る作業は花後すぐ行います。
若木のうちは勢い良く伸びる枝が出るので樹形からはみ出す場合は、根元から切り落とします。
基本的に枝の出方が規則的で、樹形が自然にまとまるので、はみ出る枝以外は切る必要はありません。
手を入れすぎると、樹形が乱れるなどかえって逆効果になりますので、できるだけ枝を切らないことが栽培のポイントです。
ここは注意!!
強健で枝を伸ばす力は強いのですが、それに比べて芽吹く力がさほど強くありません。うっかり枝を切る過ぎてしまうと、新芽があまり吹かずなかなかもとの樹形まで復活しない、ということになりますので気を付けてください。
春と秋に彩りを
春には白い花、秋には黒紫の実。どちらも数をたくさん付けますのでお庭が華やかになります。丸葉の雰囲気も可愛く、新芽は鮮やかな赤で深緑の葉とツートンカラーが楽しめます。
和風、洋風どちらの庭にも合い、お手入れも簡単なのでオススメです!
ここで豆知識
福島県南相馬市内の海老浜には、東日本大震災の津波から奇跡的に残った
マルバシャリンバイがあります。
このマルバシャリンバイは、この地で自生しているもので、
東北地方の海岸に自生するのは極めて珍しいそうです。
『福島県指定天然記念物』にも指定されています。
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