サンザシ(山査子)の実
_ 2022.11.28 _
こんにちは、東北造園です。
ルビーサンザシ の実が、今年もたくさん付きました。
昨年も、植えてから一番の実付きだとお知らせしましたが、
今年はその倍近く実を付けました。
(写真ではわかりづらいですが…)
栄養豊富でスーパーフードとしても知られるサンザシ。
どんな植物なのか詳しく紹介したいと思います。
サンザシとは?
中国の原産でバラ科サンザシ属の落葉低木。
花、実、紅葉と四季を通して楽しめ、庭木や鉢植え、盆栽にオススメです。
また、ヨーロッパ原産のセイヨウサンザシもあります。
ヨーロッパではメイフラワーという名称で親しまれ、セイヨウサンザシが街路樹や庭木として栽培されています。
日本では主に、白い花を咲かせ、赤い果実をつかせるサンザシや、ピンク色の花をつけるセイヨウサンザシが栽培されています。
園芸品種が800~1000種あると言われ、花色も白、ピンク、赤があります。
花の咲き方も一重咲きから八重咲きまであり多様です。
開 花 時 期
5~6月
ルビーサンザシは小さな白い花を咲かせます。
花が咲いた数だけ、実が付きますので花が多く咲くと秋が楽しみになります。
実
9~11月
実は生食では酸味が強いため、ジャムや果実酒などに加工されます。
中国では写真のようなお菓子があるそうです。サンザシ飴というのもあります。
サンザシの実がスーパーフードとして注目されていますが、
含まれる栄養素と効能は以下のとおりです。
栄養素
ビタミンC・ビタミンB2・カルシウム・リン・鉄・マグネシウム・カテキン・ミネラル・カロテン・クエン酸
効 能
免疫力向上、便秘解消、むくみ・冷え性改善、疲労回復、血行促進、肥満防止、腸内環境改善
剪 定 時 期
樹形を整える場合:6月
余分な枝を軽く切る場合:2~3月
サンザシは比較的ゆっくりと生長するため、剪定に神経質になる必要はありませんが、樹形を整えたい場合には、花が終わった後の6月ごろに行います。
また、花芽が確認できるようになる2~3月ごろに花芽残して、枝先を軽く切ったり、徒長枝、枯れ枝、重なった枝を取り除く剪定を行います。
病 害 虫
病気:うどんこ病、黒星病、赤星病
これらの病気を発見したら、すぐ取り除きます。黒星病、赤星病は取り除いた枝などは胞子飛散を防止するために焼却処分します。また、被害が広がってしまった場合は薬剤を使います。薬剤によっては予防と治療の両方を行うものもあります。
害虫:アブラムシ、カイガラムシ、テッポウムシ
こちらも見つけたらすぐに駆除します。テッポウムシは幹の中に入り込んで内部を食い荒らすため、見つけにくいですが、穴を掘って侵入するため、根元あたりに木くずをまき散らすので、木くずを見つけたら、疑ってよく確認してみてください。
サンザシの実は野鳥にも人気です。実が熟すとすぐにかぎつけて鳥がやってきます。
今年はどんな鳥が遊びに来るのかな??と、毎年楽しみです。
私は木に赤い実がなっているのを発見すると、宝物を見つけたような気分になります。
皆さんも、自分流の秋の植物の楽しみ方を見つけてみてください。