サザンカ(山茶花)が満開です
_ 2022.11. 1 _
こんにちは、東北造園です。
サザンカが満開になりました。
涼しくなって、一気に花が開きました。
今年は花が多くて、とっても賑やかです。
サザンカの花の匂いに誘われて、アシナガバチもひっきりなしに来ています。
今回はサザンカの基本情報に加えて、被害を受けやすい病気や害虫についてもお伝えしたいと思います。
サザンカとは?
ツバキ科ツバキ属の常緑広葉樹、小高木です。
そして、日本原産の樹木です。
自生するサザンカの北限地帯である『佐賀県の千石山』
ここのサザンカは国の天然記念物になっています。
開 花 時 期
10~12月
サザンカは庭植えでも鉢植えでも楽しむことができます。
植えてから2年間は乾燥しないように水やりを行う必要がありますが、それを過ぎると特に水やりを行う必要はありません。
生垣にも人気で、この時期になるとたくさん花を咲かせた美しい生垣をよく見かけます。
剪 定 時 期
3~4月上旬
花芽は前年枝から伸び始めた新梢の先に6月ごろ作られます。株全体の枝を短く切り戻す強剪定は、花後すぐに行っても花が咲かなくなるので、数年に1回行う程度にします。
基本的には枝の間引きと弱い切り戻しを行います。また、花芽が膨らむ9月ごろに残したい花芽を確認して不要な枝を切り戻すこともできます。
病 気
花腐菌核病、すす病
花腐菌核病
花びらに茶褐色の斑紋が現れます。開花時期に雨が多いと被害が広がります。水やりの時も、花びらに水がかからないように注意します。病気にかかった花は、地面に落ちて翌年の病気の発生源となるので早めに回収処分します。
すす病
カイガラムシなどの排泄物が堆積した葉や枝に黒いすす状のカビが発生するもので、見た目が汚いだけでなく光合成を妨げます。
害 虫
チャドクガ、カイガラムシ類
チャドクガ
チャドクガは幼虫が葉を食害するほか、毛が皮膚に触れると強いかゆみを伴う発疹が現れるため注意したい害虫です。
幼虫の主な発生時期は5~6月と8月~9月の年2回です。葉の裏につく黄色い卵塊のうちに葉ごと切り取って処分するのが一番ですが、これを見逃した場合は、卵からかえってしばらくは集団で葉を食害するため、早く発見して集団でいるうちに捕殺するか、または殺虫剤を散布するのが効果的です。
幼虫を捕殺する際は、手袋はもちろん皮膚の露出を抑え枝ごとに処分します。毛が1本でも衣服内に入ると移動して広範囲に発疹が広がります。また、脱皮した抜けたらや死骸に触れても同様なので注意が必要です。
カイガラムシ類
カイガラムシは樹液を吸うため木が弱ってしまいます。また、排泄物が溜まることによってすす病を誘発します。サザンカにはルビーロウムシ(上の写真の中にはいません)がよく発生します。成虫は体がロウ質で覆われ、薬剤が効きにくいのですが、足が退化して移動できないので見つけたら竹べらなど樹皮を傷めないものでかき落とします。主に5月中旬~6月にかけて幼虫が発生し、移動して広がります。幼虫はまだ移動できますが、ロウ質に覆われていないため、この時期ではあれば接触毒性の薬剤を散布するのが有効です。
今年、弊社のサザンカはどの木もたくさん花を付けました。
秋晴れの空とサザンカの艶やかな花=青、ピンク、緑と色のコントラストが美しい。
そして、この季節に勢いよく花を咲かせるサザンカにパワーをもらい、
寒さに負けず元気に毎日を過ごしたいものです。
リンク:過去のサザンカの記事
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