サザンカ(山茶花)
白に淡いピンクがほんのり。
雄しべの黄色と葉の緑。色合いがなんとも素敵です。
今、 サザンカ が満開です。
晩秋に咲く、日本人好みの花だそうです。(開花期:10~12月)
逆に言うと、ツバキはヨーロッパでも人気があるのに対して、
サザンカは同じようにヨーロッパに入ったけれど人気が出なかったそう。
そう言われると、日本人としてサザンカを大切に可愛がってあげたくなりますね。
童謡『たきび』の歌詞、「サザンカ サザンカ 咲いたみち~」 や
歌謡曲では、大川栄策さんの『さざんかの宿』が有名です。
歌の歌詞としても親しまれています。
サザンカはいつ頃から庭園樹として使われたかというと、
古木調査によると、なんと室町時代から植栽されていたと推定されます。
最近取り上げた樹木は、江戸時代に入ってきたものが多かったので、
サザンカは300年ほど先輩になります。
サザンカはツバキとよく似ていて、見分けるのがプロでも難しいといわれています。
最も違いが分かるのは「花の散り方」で、
サザンカは花びらが1枚ずつ散っていくのに対して、
ツバキは花が丸ごとポロっと落っこちます。
【剪定時期】
花が終わった3~4月上旬に1回行います。
また、夏に伸びた枝や密集している部分を剪定する場合は、
花が咲く少し前の9月にその枝を切り戻すか透かし剪定を行います。
※透かし剪定:密集して込み合ってきたり、伸びすぎた枝を切り落とし、
枝と葉のバランスが均一になるようにボリュームを抑える剪定
~ここで豆知識~
サザンカ栽培の火付け役は誰だ!!
それはズバリ、江戸幕府の11代将軍 徳川家斉(1787~1837年) です。
サザンカを特に好んだことから、サザンカの栽培が盛んになっていきました。
室町時代からありましたが、身近な存在になったのは、
江戸時代からということです。
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