アカシデ(赤四手)の果穂
_ 2023.10.12 _
こんにちは、東北造園です。
アカシデの果穂を見つけました。
若草色で不思議な形をしていて、なんだか気になる。
葉の中に紛れているので、見過ごしてしまいそうですが…
よーく見るとたくさんあったりします↓
アカシデとは?
カバノキ科クマシデ属の落葉高木で、日本全国に自生しています。また、中国や朝鮮半島でも自生しています。
新芽が赤く、枝や幹も赤みを帯びていることからアカシデという名前が付けられました。
病害虫に強く育てやすい木です。
自然樹形が美しく、手入れも難しくないため、公園でよく見られます。また、庭木や盆栽にも用いられます。
開 花 時 期
4~5月
雄花序
花には雄花と雌花があり、ともに尾状花序(細い円筒状の花の集まり)につきます。 雄花序は長さ4~5cmで前年の枝の葉腋から下垂し、雌花序は新枝に頂生します。 特に雄花の苞や葯が赤いため、花の時期は樹木全体が赤く見えます。
果 穂(かすい)
8~9月
果穂は枝から垂れ下がっていて、果穂には葉によく似た果苞と呼ばれる羽根状のものがまばらについている。
果苞
果苞には堅果(けんか、堅い果実)が1つずつ付いています。秋になると風に乗って果苞が飛んでいきます。
剪 定 時 期
12~2月(開花後の5~6月も可能)
アカシデは自然樹形がきれいなので、剪定するのは細い枝を切って大きさを抑える程度と、邪魔な枝を落としたり、密になった内側の枝を落として風通しを良くする程度で十分です。
もともと大きくなる木で、こまめに細い枝を剪定していても10mくらいになります。太い枝を切って高さを抑えることも可能ですが、太い枝の剪定には弱いので、できれば大きくなっても大丈夫な場所に植えることをオススメします。
アカシデの紅葉は、オレンジに近い色でとても美しいんです。
時期はまだ早いですが、今のうちに果穂を目印にアカシデを見つけておいて、紅葉の時期にまた見に行くのもいいかもしれません。このあたりだと東ヶ丘公園にあります。ハイキングにピッタリな秋になりましたので、足を運んでみてはいかがでしょう。
ここで豆知識
アカシデの『シデは四手(紙垂)』
四手(紙垂とも書く)とは、しめ縄・玉串・などに紙を細長く切って下げたもの。
アカシデの雄花や果穂が神社の四手に似ていることから名づけられました。
他にも四手の仲間には、イヌシデやクマシデなどもあります。
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