サンシュユ(山茱萸)が咲きました
_ 2024.03.21 _
こんにちは、東北造園です。
サンシュユの花が咲きました。
前回のマンサクと同様に、サンシュユも葉が開くより前に開花するため、初春に株全体を黄色に染める美しい木です。
サンシュユという響きは非常に独特ですが、中国植物名「山茱萸」を音読みしたものを和名としたためです。
別名、『ハルコガネバナ(春黄金花)』と言いますが、こちらは植物学者 牧野富太郎博士が命名されたそうです。
(この株はセイヨウサンシュユかサンシュユかわからず、葉がない時期に正しく見分けるのは難しいため、サンシュユとしてご紹介します。)
サンシュユとは?
朝鮮半島・中国原産で、ミズキ科ミズキ属の落葉小高木です。
日本には江戸時代に薬用として入ってきましたが、春に咲く黄色い花、秋にできる赤い果実を鑑賞するために、庭木として各地に植栽されました。
開 花 時 期
3~4月
花は黄色い小花が30個ほど集まり、直径2~3㎝程度の小さな花房を作って開花します。小花がたくさん集まって咲く様子がとてもかわいらしいです。また、盆栽としても楽しめる花木です。
実
10~12月
サンゴのようにつややかな赤い実が楽しめます。
この実は、食べられますが生では渋みが強いため、ジャムや果実酒で味わうことができます。もともと薬用として日本に持ち込まれており、滋養強壮や疲労回復など健康酒としても飲まれています。
剪 定 時 期
12~2月、5~6月(開花前の落葉期か開花後)
サンシュユも自然樹形が美しい木です。落葉期の剪定は、混みあった枝、徒長枝、枯れ枝があるようなら剪定を行います。
【落葉期剪定のポイント】
サンシュユの花芽は短い枝の先端に付き、長く伸びすぎた徒長枝には付きません。長い枝を切り、短く太い枝を増やすことで花付を良くすることができます。
初春の黄色い花と、秋の赤い実が魅力のサンシュユ。
一つ一つは小さい花ですが、細い雄しべが花房の輪郭をぼかし、輝いているかのようです。
意外と存在感があり、初春に彩りを与えてくれる花木です。
え だ み ち
『イースター』って?
2024年のイースターは3月31日です。
「イースターって聞くけど、実は何のことかわからない」
という人も多いと思います。
イースターは【復活祭】とも言います。
イースターとは、十字架にかけられて亡くなったキリストが、その3日後に復活したことを祝うお祭です。
そのため、キリスト教においては最も重要だとされています。宗教的にも意味がある日で、イースターを祝って学校が数週間休みになる国もあるそうです。
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